一度、死んでみよう!

妙法寺に来寺頂いた方の中には、ヨガの中で、シャバアーサナを体験して頂いた方も多くおられます。「シャバ」とは「死体」、「アーサナ」とはヨガの「ポーズ」で、訳すと「死体のポーズ」です。

難しいポーズではなく、仰向けで寝て、手のひらを上にし、寝ているだけです。

シャバアーサナの極意は、「全身脱力」です。脱力するのは簡単そうですが、実は意外に脱力できていないものです。自分の体と向き合い、意識して脱力するにはコツがあります。例えば顔、口の周りの、意識した脱力が1つのポイントになります。

「お寺でシャバアーサナ!」は、禅寺の凜とした雰囲気の中で、お香を嗅ぎ、梵鐘の音色を聴きながら実践するものです。瞑想と同様の呼吸法と脱力、そして意識を体の疲れている部位に向けること。寝ている横で、線香を炊きますので、まさに「死体」となって脱力し、死んだ人の気分になってみてください。継続すると、脳や体の緊張が緩むだけでなく、マインドにも変化が出てきます。脳を活性化し、より善く生きるための気づきが生まれてきます。

お寺が空いているときが狙い目です。来寺された方には、直接、ポイントを指導しておりますので、シャバアーサナやりたい!と申し出てくださいね。

なお、脳の緊張を緩める方法のとして、「集中」から「脱力」への落差もポイントの1つとなります。「写経・写仏」で「集中」し、その後「シャバアーサナ」でいっきに「脱力」させると大きな効果が生まれます。