正観(しょうかん)

正しく観る。テレビやインターネットの普及で様々な情報を得ることができるようになりましたが、すべての情報が正しいとは限りませんし、ある一面だけ見ている話かもしれません。恣意的な情報かもしれません。「おれおれ詐欺」や「ネットで炎上」などと話題に上がることもありますが、断片的な情報、ちょっと知った情報だけで、すぐに決めつけてはいけません。もし、その情報が偏っていたら、誤った情報として広まってしまいます。
禅語の「正観」や「正眼」は、「物事をよく観察し、いろいろな角度から見て、正しく総合的に観なさい」と言っています。企業経営にも子供達の教育にも大切なことです。正しく観るには、自分の目が曇っていてはだめです。様々な知識や経験と、平静に観察する意識が必要です。禅寺には平静を養う環境があります。