祝新元号:令和

新たな時代の幕開け、新元号「令和」。令という文字は予想できませんでした。発表の瞬間、少々ビックリしましたが、文字を眺めているうちに、良い文字だと思いました。発音の響きもいいですね。「令」は、「立派な」、「よい」という意味ですが、「命令」・「号令」などの「いいつける」という意味もあるようで、戦争のない平和な時代を守れとも見えますし、「令嬢」という言葉の表現ように、和(なごみ)を「敬う」、という意味にも読めます。

昭和の戦争が終わり、平和に成るという意味の「平成」までは、物や情報が溢れ、生活レベルは向上し豊かになった反面、心のほうはどうでしょうか?「いじめ」や「虐待」、「あおり運転」、経済至上主義による弊害、クレーマー増加等の問題が、時代の病んでいる心を顕著に映しているような気がします。

新たな時代「令和」では、生き方(正思惟、正業、正命、正精進、正定)・接し方(正語)・自然環境の保護を含めて、人間はどうあるべきか(正見)、真の心の豊かさ、あり様を探し、「気づき」を求める(正念)時代に入るような気がしています。その答えは、2400年も前に生きたブッダが、すでに見つけていたように思います。我々が住む、この世界の真理「無常」を理解し、慈愛と利他の精神をもってブッダが教えてくれた八正道を実践していきましょう。