四十九日・満中陰とは?

お葬式の後、四十九日の法要。亡くなってから四十九日までの間を、「中陰」といいます。

「中陰」とは、「中有」ともいい、「遷移」を意味する言葉です。英語ではTransition」。
「生」から「死」、そしてまた「生」へ。世界のすべての事象において、ある状態から次の状態へ移行するための狭間である「遷移」の状態は、次の状態へ至るための準備期間として、とても重要な期間です。

生きている間にも、様々な中陰が存在しています。独身から結婚への遷移。学生から社会人への遷移、新たな職場に転職するなども。この移行期間は大切な時間です。次の新たなステージに向かうための充電期間のようなものです。ですから、たいへん貴重な期間です。この遷移の期間があって、初めて次の状態や機会が生まれます。

四十九日のことを「満中陰」と言います。「満中陰」とは、「遷移の期間が満ちる」という意味で、移行期間が終了したことを意味します。