理科系禅僧からのお話・第一話 「見えるものがすべてではありません」

光は電磁波です。電波の波長がどんどん短くなると光になります。目に見える光の波長を超えると紫外線とかX線になります。
人間の見える光の波長は、380〜780ナノメートルと電磁波の中のわずかな範囲しかありません。

そんな狭い範囲の光しか見えないのに、自分が見たことしか理解しない、見えていることだけで、すべてわかったように思うのは傲慢で愚かなことです。実は見えていないことのほうが多いのですよ。

見えないものが、たくさんあるんだなぁ!と五感を使って感じてみましょう。見えないけど、感じる人が世界にはたまにいるのです。