疏袋(しょふくろ)

また、この季節になりました。8月19日の大施餓鬼法要で使う疏袋(しょふくろ)です。餓鬼を含め、日頃皆さんが犯している罪を焼却する「滅罪焼却」の儀式で、「ぜに山かね山」に火をつけるものです。中には「アンヤホン」と書かれた小袋があり、餓鬼のオヤツとなる線香が入ってます。

餓鬼(なんでも欲しい、貪欲な心)の罪を焼却してから、施食の儀式に入ります。

皆さんは、日々、罪を犯しています。例えば、生き物を食することも、ゴミを廃棄することも。品行方正な方であっても、知らず識らずのうちに罪を犯しているわけです。品行方正でない方なら、なおさら。

身口意(しんくい)の業「身:行い」や「口:発言」で環境を破壊したり、人を傷つけたり、殺生したりしていませんか?また、人を恨んだり、妬んだりしていませんか?すべての行動・発言は「意:心」から生じており、「意:心」が根本的に重要です。で良くないことを思う・考えるだけでも「罪」を犯していると御釈迦様は説いています。良くない思いを持たないように注意しましょう。