マインドフルネス実践会
(毎月第4週の土曜日開催)
どなたでも御参加いただけます!
オンラインで参加の様子
教育・医療・ビジネスなど様々な分野でマインドフルネスの効用が認められ、マインドフルネス実践の輪は世界的に拡がってきています。琵琶湖サンガでは、ここ近江八幡市の黄檗宗の禅寺・妙法寺で、2018年12月より月例のマインドフルネス実践会を開催しています。
実践の基底となっているのは、フランスのプラム・ヴィレッジを設立したティク・ナット・ハン師や台湾の法鼓山を設立した聖巌法師の説く禅の教えです。主催者は、オハイオ州立大学名誉教授で精神科医として長年児童や青少年の心のケアに携わってきた幸泉久子医師とオハイオ州立大学と龍谷大学の名誉教授で、国際綜合研究所所長の幸泉哲紀博士です。
仏教に関して古い歴史をもつ滋賀ですが、21世紀世界における私たちの日々の生活に即したマインドフルネスをサンガの皆様とともに実践していきたいと思っております。
オンラインTV会議併用で
遠方の方も参加可能!
オンラインTV会議(Zoom)を利用して
遠方からも参加できます。
参加者にはメールをお送りしますので、
ログインしてください。
【次回開催予定日】
・8月24日(土)10:00〜
・9月28日(土)10:00〜
【8月の開催ご案内】
(9月の内容は開催1週間前頃に掲載)
琵琶湖サンガ実践仲間の皆さま:
今年の夏は格別に暑さが厳しいようですが、皆さんお元気でしょうか。2024年8月24日開催の琵琶湖サンガ・マインドフルネス実践会のご案内です。
開催日:2024年8月24日(土)
時間:午前10時から午後12時半頃までです。
プログラム:講話、ガイド付き/無言の瞑想、歌、シェアリング(分ち合い)です。
今月の歌は「いい日旅立ち」とプラム・ヴィレッジの歌「Walking Meditation」です。
講話: 今月の講話のテーマは、「巡礼:マインドフルネス実践の旅」(Pilgrimage: Mindfulness Practice on the Road)です。
会場:普陀山妙法寺
〒523−0827
近江八幡市鉄砲町17番地
持ち物:座布団と椅子はありますが、ご自分の座布が良い方はそれをお持ちください。
参加費:300円/1人 (護寺費としてお寺にお渡しします)
交通機関:JR琵琶湖線近江八幡駅下車。駅西口の近江鉄道バス6番乗り場から長命寺行き9時15分発か9時30分発のバスに乗り、八幡堀八幡山ロープウエー口で下車。バス停から妙法寺までは徒歩で7〜8分。バス乗車時間は10分ほどで、バス代は220円です。
連絡:この実践会に関するご質問は、琵琶湖サンガの幸泉久子、哲紀までご連絡下さい。 ご参加を考えていられる方は、前もってお知らせいただければ幸です。
電話:0748−36−7756、080—1467−6675
メール:hiskoizumi@gmail.com , tetsukoizumi@hotmail.com
皆様のご参加をお待ちしています。
琵琶湖サンガ
幸泉久子、哲紀
マインドフルネス実践会の様子
妙法寺集合&オンライン併用開催です!
どなたでも参加できます
(Zoom利用)
オンライン配信・音響設備拡充しました。
より良い映像と音声で!
テレビ会議(Zoom)利用方法
・お手持ちのパソコン、タブレットPC、スマートホン等から、実践会に参加できます。
・Zoomで参加される場合には、琵琶湖サンガまで、事前にEメールアドレスを送信し、参加予約してください。
・開催直前に、琵琶湖サンガからEメールが届きます。
・メール記載のURLをクリックしてTV会議に参加してください。
※Zoomクライアントソフトは無料で配信されています。
※不明点は妙法寺までお問合せください。
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【 概 要 】
・座る瞑想、歩く瞑想、講話、歌、シェアリング(分かち合い)、お茶の瞑想など。
会場:普陀山妙法寺
〒523−0827近江八幡市鉄砲町17番地
【 持ち物 】
座布団と椅子はありますが、ご自分の座布が良い方はそれをお持ちください。
マインドフルネス プラクチイス ガイドとプラムビリッジの歌の小冊子をお持ちの方はご持参ください。
【 参加費 】
実践会へのご参加は無料ですが、お寺に来られる方は、
【 アクセス 】
交通機関:JR近江八幡駅下車。駅西口の近江鉄道バス6番乗り場から長命寺行き11時45分発か12時15分発のバスに乗り、大杉町八幡山ロープウエイ前で下車、バス停から妙法寺までは徒歩で7〜8分です。なお、乗車時間は10分足らずで、バス代は220円です。自動車で来られる方はお寺に駐車場があります。
【参加方法・問合せの連絡先】
この実践会に関するご質問は、琵琶湖サンガの幸泉久子、哲紀までご連絡下さい。ご参加を考えていられる方は、前もってお知らせいただければ幸です。
電話:0748−36−7756
メール:hiskoizumi@gmail.com , tetsukoizumi@theiiis.org
皆様のご参加をお待ちしています。
微笑みを持って、琵琶湖サンガ
幸泉久子、哲紀
【今後の開催の日程】
原則として毎月第4週目の土曜日に10時から1時まで開催したいと思っています。
【実践会の様子】
幸泉博士から、毎月、マインドルフルネス、仏教、禅に関する面白い講話があります。
食べる瞑想、座る瞑想、歩く瞑想、分かち合いなど、マンドフルネス実践の具体的な実践のほか、お茶会も。
双葉先生による野点(お茶会)2023.5.27
仏道実践者としてウイルスと
どう向き合うべきなのか?
幸泉哲紀
Tetsunori Koizumi, Ph.D.
The International Institute for Integrative Studies
www.theiiis.org
新型コロナウイルスの脅威が世界中に拡大し続け、多くの犠牲者を出すにつれ、科学者たちの間でも、また一般の人たちの間でも地球における人間とウイルスとの関係についての関心が高まっています。ウイルスの研究を専門とするウイルス学者たちによれば、ウイルスは地球上で最も数の多い生物的存在であるとのことです。地球上には10ノニリオン(1031)のウイルスが存在していると推定されており、大気中、海洋、土壌の中など、あらゆる生態系に存在しています。ブリティッシュ・コロンビア大学のカーティス・サトル教授によれば、海洋に存在するウイルスだけを見ても、その数は星の数の1千万倍にもなるとのことです。1地球上にこれほど多くウイルスが存在することを思えば、『ウイルスの惑星』と言う題の本を書く科学記者が出てきたとしても驚くには当たらないと言えるでしょう。2
ウイルスが生物的存在と見なされるのは、DNAを使うもの、RNAを使うもの、あるいはそれら両方を使うものなど、遺伝子情報を伝達する物質を持っているからです。ウイルスと言えば、人間にインフルエンザ、エボラ出血熱やSARSなどの病気を引き起こす存在として注意を集中する傾向がありますが、ウイルスは進化において重要な役割を果たすことも知られています。事実、ウイルスは長く人類の生活の一部であったことから、私たち人間は部分的にウイルスであり、人間のゲノムには人類だけのものでなくウイルスから受け継いだDNAの方が多く含まれています。そしてウイルスは人類に便益をも与えてくれるのです。ベルリン工科大学のダーク・シュルツ-マクッフ教授の言葉を借りるならば、「地球上の遺伝子情報のほとんどは恐らくウイルスに含まれており、ウイルスは異種間の遺伝子の移転に重要な役割を果たし、遺伝子の多様性を増し、究極的には進化と種々の組織体が新しい環境の挑戦に適応する力を高めます。」3
ウイルスは人間に病気を引き起こすと同時に便益をも与えるのだとすれば、私たちはウイルスに対してどう向き合えば良いのでしょうか。フランスのマクロン大統領は3月16日の国民向けのテレビ演説で、人間に感染した七番目のコロナウイルスである新型コロナウイルスを指して、目に見えない敵として戦うと宣言しましたが、この問いに対する答えはそれほど簡単ではありません。第一に、ウイルスは肉眼で見えないだけでなく、余りにもその数が多いことがあります。さらに、ウイルスが生命体であるかどうかについては、科学者たちの間で意見の一致が見られません。遺伝子を持ち、自然淘汰で進化をするものの、ウイルスは自らの代謝機能と細胞組織を備えていません。ということで、ウイルスは再生のために宿主となる細胞が必要であり、自らを再生するために動物や植物、ありとあらゆる生命体を宿主として感染するのです。その再生のために他の生命体に依存すると言う意味では、ウイルスは私たちの惑星地球で進化してきた入り組んだ生命と生命をつなぐ網の一部なのです。
ウイルスが私たちの惑星地球で進化してきた入り組んだ生命と生命をつなぐ網の一部だとすれば、仏道実践者として私たちはウイルスとどう向き合えば良いのでしょうか。この問いに対する答えは、ウイルスが仏教の見地からして「有情」の存在かどうかに依存しています。それでは、ウイルスは「有情」の存在なのでしょうか。この問いに対しては、ダライ・ラマ法王の以下の言葉がヒントを与えてくれます:「仏教においては、‘生きているもの’の定義は有情のものを指すので、意識を持つということが‘生命’の主な特色である。」4 このことから、仏教の見地からすれば、ウイルスは有情の生き物ではないことになり、したがって私たちの慈愛の実践の対象にはならないことになります。しかし、私たちの周りに広がる環境の一部として、宇宙を航海する宇宙船地球号の同乗者であることに違いはありません。
ウイルスが人間をも含め、全ての有情の存在と共に進化する宇宙船地球号の同乗者である限り、私たちはウイルスを六波羅蜜の三番目の実践である「忍辱」の実践の対象として見る必要があります。この「忍辱」の実践については、聖巌法師はこう説明しています。「忍辱の実践には三つのやり方があります:害を与えようとするものに対する忍辱、環境に関する忍辱、法を持ち続ける忍辱の三つです。自分に害を与えようとしているものに出会い、自らも害のあるやり方で反応しなければ、他人だけでなく自分をも傷つけるのを避けることができます。環境に関しての忍辱とは自然災害に見舞われた時の苦痛や困難に耐えることを意味します。全ての法を忍耐よく持ち続けるということは、快楽や苦痛といった自らの経験を含めて全ての現象は空という性質であること、すなわち諸法無我と観ることです。」5
有情の存在でないウイルスとしては、意識して人間に害を与えているわけではありません。しかし、ウイルスといえども、私たち人間と同じく法であり、行なのです。内部共生理論の提唱者として知られているアメリカの進化生物学者リン・マーグリスのウイルスについての見解は仏教の見解と合致するものです:「人類がウイルス感染から回復できないのは人類が脳の前頭葉から解放されないのと同じである:我々人類は自らのウイルスなのである。」6 私たち人類もウイルスである限りにおいて、仏道実践者として私たちが取るべき態度は明白です。ウイルスが法である限り、あるいは遺伝子情報を伝播する仕組みを備えた行である限り、『法句集』に収録されている以下の仏陀の言葉が仏道実践者として私たちがウイルスに対してとるべき態度を示しています:「叡智をもって‘あらゆる行は無常である’と知る時には、悲惨に打ちひしがれることがない。これこそ純正の道である。叡智をもって‘あらゆる行は苦である’と知る時には、悲惨に打ちひしがれることがない。これこそ純正の道である。叡智をもって‘あらゆる法は無我である’と知る時には、悲惨に打ちひしがれることがない。これこそ純正の道である。」7 もちろん、私たちの中にはコロナウイルスにより愛する人を失う人があるかも知れません。しかし究極的には、私たち仏道実践者は、仏陀がイシパタナでの初転法輪で「四聖諦」として説いた、この世界における私たち人間存在の真の現実を常に思い起こす必要があるのでないでしょうか。
- Suttle, Curtis A., “Do Viruses Control the Oceans?” Natural History, Volume 108, 1999.
- Carl Zimmer, A Planet of Viruses, University of Chicago Press, 2011.
- Schultze-Makuch, Dirk, “There are more viruses on Earth than there are stars in the universe”, https:// www.airspacemag.com, March 17, 2020.
- The Dalai Lama, The Universe in a Single Atom, Chapter 5.
- Master Sheng Yen, The Six Paramitas, Dharma Drum Mountain, 2001, pp. 21-24.
- To see the context in which this statement is made, see, foe example, Carrie Arnold, “The Viruses That Made Us Human”, NOVA, September 28, 2016.
- The Dhammapada, 277, 278, 279.
マインドフルネス実践会(6月)
zoom併用で米国からの参加もありました。
マインドフルネス実践会(10月)
大野先生による気功教室も開催
境内で野点 2022.05.28