様々な場面で役立つ、ブッダの呪文集
お経には、お釈迦様の教えを記述した文(説明文)と、発音(音)に意味のある「呪文」の2種類があります。ここでは、代表的な呪文を音声データで掲載しています。
ブッダの呪文とは、もともとパーリー語やサンスクリット語で発音されていましたが、玄奘三蔵法師が漢文に翻訳する際、発音が似た漢字を当てていますので、文字そのものには意味が無く、その音に意味や効果があります。したがって、呪文は、目で読んでも心で読んでも効果はなく、音に出すことで、その効果が生じます。
【消災吉祥神呪】
しょうさいきっしょうじんしゅ
災いを消し去り、良いことを呼び寄せる呪文。
お祝いごとや、災いを避けたいときに呪文を読み上げましょう。
【往生浄土神呪】
おうじょうじょうどしんしゅ
往生して浄土に向かってくださいと告げる呪文。葬儀、追善供養(一周忌・三回忌等)、墓参り、亡くなったときの枕経等で唱える呪文です。3回唱えます。
【三真言】
さんしんごん
邪悪なものを消し去り、場を清らかにする呪文。
下記3つの呪文で構成されています。それぞれの呪文を3回唱えます。
・変食真言 (へんじきしんごん)
・甘露水真言 (かんろすいしんごん)
・普供養真言 (ふくようしんごん)
万能の呪文であり、葬儀、墓参り、法要など、様々な場面で唱えられています。
【千手千眼無礙大悲陀羅尼】
せんじゅせんげんむげだいひだらに
聖観音に慈悲を賜る呪文。大悲呪(だいひしゅ)とも呼ばれます。観音の神通力を受ける万能の呪文で、葬儀、法要などでよく読まれます。
【般若心経】
はんにゃしんぎょう
一番有名なお経でしょう。般若心経は、我々の住む世界(宇宙)の真理・構造を説明しているお経で解説文になっています。呪文の部分は、最後に出てくる「ぎゃてい、ぎゃてい」の一文のみです。
玄奘三蔵法師が漢文に翻訳し、漢文を音読みしたのが、皆さんがよく聞く「般若心経(和音)」
黄檗宗では中国の明代・唐の時代の発音(唐音:とういん)で読みます。
(般若心経和音)
(般若心経唐音)