ストレスの根源が見えた気がする

生きていく上では、日常的に様々なストレスを感じます。生老病死に関わる問題もあれば、人間関係、金銭の問題など様々。もちろん重労働による脳や体の疲弊もストレス要素の1つです。多くの方においでいただき、お話をお聞きしていくうちに、ストレスの根源が見えてきたような気がします。肉体労働による疲労はストレッチや睡眠で改善できますが、精神的なストレスがどこから生まれてくるのかが理解できないと改善の方法がわかりません。精神的なストレスは、すべて脳(心)の中から生まれています。生まれているというよりも、自分自身が作り出していると言うのが正しい表現。自分自身が作り出しているのだから、自分自身で作らないようにすることができるはずです。仏教や禅は、このことを教えているような気がします。精神的な苦悩は人それぞれですが、それを意識するから、余計に脳が凝り固まってくるのだと思います。嫌なこと、悪いこと、なんで自分だけ?そのように意識すると、さらにストレスを強め、悪循環に陥ります。自分のこと、自分の周囲の環境、毎日の生活のこと、よく考えてごらんなさい。嫌なことばかりじゃないでしょう。悪いことばかりじゃないでしょう。好きなこともあったでしょうし、良いこともあったのでは?悪い出来事があったとしても、それは、よく見れば、その結果として良い出来事も生じていませんでしたか?例えば、信号が赤続きで時間通りに到着できそうもない。困ったな。もしかすると、そのおかげで、事故に合わなかったのかもしれません。誰かに批判された。頭にくる。もしかすると賢明な忠告だったのかもしれないし、あるいは性格的に批判するのが好きな人で、単に聞き流しておけば良い話(気にしない)だったかもしれません。マインドフルネスは、良いことに意識を向けます。日常のちょっとした幸せに目を向けます。日常の生活の中で、あるいは、抱えている苦悩の中で、良いことを探してください。案外、意識していれば、見えなかった良いこと、よかったことが見えてくるに違いありません。意識していれば、それがだんだんと見えてくるようになり、些細なことでもよいので、良いことを発見して、それを意識するようになると、脳がほぐれて、自分が生み出していたストレスの元を絶って、脳を良い方向に活性化できると思います。座禅、瞑想、ヨガのシャバアーサナなどは、ストレスの元を断ち切るための入り口です。