疏袋(しょふくろ)の作り方

「疏袋」とは、施餓鬼法要中に、「ぜに山かね山」という山に火をつけるための松明(たいまつ)です。日頃知らないうちに犯している罪や「貪瞋痴」という煩悩を火で焼き尽くし消し去る「滅罪焼却」の意味があります。

(作り方)

四角柱の紙袋で、中に、「唵啞吽(あんやほん)」と書いた小袋を入れます。唵啞吽の小袋の中には、線香を数本入れる。

糊を使って大型半紙で角柱を作り、上下にバッテンの折り目を入れる。
(この折り目を何回か折りながら、柔らかくしておくのがこつ)

「唵啞吽」と書いた半紙を折って、中に線香数本を入れる。

下織と書いた部分を折り畳んで、三角の出っ張りを作る。

三角の出っ張りを下織の中へ差し込む。

下織が完成

「唵啞吽」の袋を中に入れる。

上封も、下織と同じように折り畳んで、三角の部分を差し込む。

完成。

 

「唵啞吽(あんやほん)」って何だ???

唵啞吽(アンヤーホーンと読む)とは、次のような意味です。「そうしましょう」という意味があり、「阿弥陀如来におすがりする」という意味。

如来は、向うのほうからこちらにやってくる。阿弥陀は、尊いお釈迦さまです。つまり、こちらから行くのではなく、向うからやってきて、幸せにしてくださる阿弥陀ということになる。上の写真は、そのお経の一部です。唵啞吽の文字が見えますか。それぞれが楽しく「花、香、灯、塗、果、楽」の六つの音楽に合わせて楽しんでいます。