読経体験(面白い梵唄)

読経体験というと、「木魚を叩きながら念仏を唱える」イメージですが、黄檗宗のお経は「梵唄」(ぼんばい)と呼ばれ、歌(唄)に近いイメージです。心が落ち着く賛美歌のような旋律もあれば、お祭りのような旋律もあります。加えて多くの鳴り物(楽器)が入ります。香灯(ひゃんてん)と呼ぶ太鼓はドラムを叩くようなイメージ。香灯の横にある「ケイ」と合わせて叩きます。引磬(いんきん)と呼ぶ鐘は2種類の音があり、この音程のアンサンブルは心が癒されます。この他、磬子(けいす)、木魚(もくぎょ)、半鐘(はんしょう)、鐃鉢(にょうはち)などが入ります。このため、複数人の僧侶が集まらないと、この梵唄を演奏することができません。

妙法寺の読経体験では、これらの鳴り物を使って、梵唄を体験してみようというものです。楽譜がありませんので、旋律は耳で覚えますが、鳴り物は写真のような「楽譜?」がありますので、これを見ながら音を出します。お経を「演奏」と言うのも何か変ですが、複数の僧侶でやる梵唄は「演奏」という表現がぴったりです。皆んなで演奏するお経ですので、面白いし楽しいですよ。住職お勧め。是非、体験してみてください。

鳴り物の「楽譜?」

「引磬」(いんきん)音色が二種類あります。
高い音が大引磬、低い音が小引磬と呼びます。

「香灯」(ひゃんてん)と呼ぶ太鼓。
横にある鐘は「けい」と呼び、黄檗宗独特のもの。

「半鐘」(はんしょう)

「鐃鉢」(にょうはち)シンバルみたいですね。

皆さんご存知の「木魚」(もくぎょ)

「磬子」(けいす)と呼びます