和敬清寂(わけいせいじゃく)

長年生きていると、「人」との関係で悩んだり、苦労している方をよくみかけるようになります。お勧めの言葉「和敬清寂(わけいせいじゃく)」。直訳は「相手を敬うことで平和が生まれ、清々しい心の平穏が訪れる」。悪口を言ったり、ののしりあったり、足を引っ張ったり、戦争をしたりという状況は、六道(天道、人道、阿修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄)の一つ、阿修羅道に陥っている状態。余裕が無くなってきた現代社会には、阿修羅道に陥っている方が増えているのでは?自分が阿修羅道に陥っていることに気づいたら「和敬清寂」を思い出してください。人には、得意不得意が必ずあります。不得意な(良くない)点には気付きやすいが、得意な(良い)点には気付きにくいもの。良い点が見えれば、「敬」が見え、「敬」が「和」に繋がり、それが自身に返って「清寂」の心を得ることができます。親子、友人、上司部下、すべての人間関係にあてはまります。家庭では「より善い生活」、企業では「生産性の向上」に繋がるでしょう。

妙法寺の施餓鬼法要間近!

8月19日(日)、18:00から、施餓鬼法要を開催します。黄檗宗のお経の中でも珍しい音楽的なお経が沢山入ります。法要中盤で、お餅やお菓子を撒きます。子供達も大喜びで、餓鬼になりきって、お菓子を奪い合います。日曜日の夜ですので、皆さん、おいでください。当日は境内に車が満車になりますので、近隣の駐車場をご利用ください。田舎は子供が少なくなっていますので、子供達の参戦、大歓迎です。

脚下照顧(きゃっかしょうこ)

この禅語、私は好きです。直訳は「靴を揃えなさい」、「足元注意」です。玄関で靴を脱いだら、きれいに揃えて並べる。よその家に入るときには、皆さんやってますね。自分の家ではどうですか?きれいに揃えて並べることは心を整えることに繋がります。また「足元をよく観なさい」という意味です。日々の生活の中で、先ばかり観ていないで、今、自分の行動や姿を顧みることの大切さを問いています。現在の自分を見つめ直すことで、きっと、先の行動が変わるでしょう。特に小さな子供達には教えたい一言です。小学生の御両親、先生方、是非、子供達に教えてください。知っているだけで、人生がより善い方向に向かうでしょう。合掌。

疏袋(ショブクロ)

8月19日、18:00から開催する「施餓鬼法要」の準備をしています。写真は「疏袋(しょふくろ)」と呼ぶ灯明の一種で、法要中に、この袋に点火して、「金銀山」(きんぎんざん)、「衣装山」(いしょうざん)と呼ばれる山に火を移します。この山の火を取り、足で踏む等で消火して、カバンや財布に入れておくとお金持ちになるということで、地元では「ゼニ山、カネ山」と呼んでいます。疏袋の中には、「アンヤホン」と書かれた小袋を入れます。この小袋の中には、線香とお茶葉が入っています。「アンヤホン」の意味は「おやつ」です。餓鬼のおやつということですね。

サルスベリ満開です!

夏本番、サルスベリ(百日紅)満開で、色も濃くて大変きれいに咲いています。枯山水の白のトーンとあいまって、とても美しいです。