今朝はなんとも、涼しいです。気温26℃。どうしたんでしょうね。観光日和ですね。参道の桔梗も涼しげ。今日は施餓鬼法要の準備で祭壇など出しますので、涼しくてよかった!住職がお勧めする近江八幡の美味しいもの。和た与さんの「ういろ餅」、麩惣さんの「丁字麩」(ちょうじふ)、カネ吉さんの「コロッケ」、「赤こんにゃく」、そして、もちろん近江牛です。
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正観(しょうかん)
正しく観る。テレビやインターネットの普及で様々な情報を得ることができるようになりましたが、すべての情報が正しいとは限りませんし、ある一面だけ見ている話かもしれません。恣意的な情報かもしれません。「おれおれ詐欺」や「ネットで炎上」などと話題に上がることもありますが、断片的な情報、ちょっと知った情報だけで、すぐに決めつけてはいけません。もし、その情報が偏っていたら、誤った情報として広まってしまいます。
禅語の「正観」や「正眼」は、「物事をよく観察し、いろいろな角度から見て、正しく総合的に観なさい」と言っています。企業経営にも子供達の教育にも大切なことです。正しく観るには、自分の目が曇っていてはだめです。様々な知識や経験と、平静に観察する意識が必要です。禅寺には平静を養う環境があります。
声に出して言う。
お盆でご先祖様、亡くなった方が戻られています。寺院や仏壇でお祈りをします。このとき、心の中で「お爺さん、お婆さん、いつも見守ってくれてありがとう。」とか、「お供えをしましたので、どうぞお召し上がりください。」とか念じますが、次回からは、どうぞ、声に出して話しかけてください。声に出して話すと、より伝わりますし喜ばれます。家に帰ったら、あるいは帰省されたとき、「今、帰りました!」でもよいです。友人のお母様は、「ただいま!」と話かけると、亡夫から「おかえり!」と返事が聞こえるそうです。
施餓鬼法要で撒く菓子!
施餓鬼法要で撒く菓子を準備しました。子供達、法要中にお菓子を撒くので、餓鬼になりきって拾ってくださいね。もちろん、大人の方も拾ってください。童心に帰って。8月19日(日)、夜6時〜8時30分です。
お盆って何?
「お盆」を迎えました。盆は「盂蘭盆会」(うらぼんえ)の略です。ご先祖様がこの時期に家に帰って来られお迎えします。盂蘭盆会の語源はサンスクリット語で「ウラバーニャ」。なんと「逆さ吊り」という意味です。なぜ、お盆が逆さ吊りなの?目連という僧侶が修行で身につけた神通力で、地獄で実母が逆さ吊りになっているのを見て、お釈迦様にどうすれば救済できるか問うたところ、「一生懸命供養すれば実母が地獄から救済される」と教えを受け供養したことから、お盆が始まったとされています。多くの細胞の集合体である人の体が100年近く維持されていることだけでも奇跡的。その遺伝子、命は、代々のご先祖様が、各々の人生で苦労して生きながら、子や孫に受け継いできたもの。今のあなたの存在は、ご先祖様の苦労の集大成。そう考えると、今生きているあなたの存在がどれほど貴重なものなのか。ご先祖様に感謝し、遺伝子、命を子や孫に継承していく意味も感じることでしょう。ところで、目連という僧侶の実母は、なぜ逆さ吊りになっていたのでしょうか?一説によると、子供可愛さのあまり、むちゃくちゃな対応をしていたとか。今でいう「モンスターパーレンツ」だったのかも知れません。